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揺らぐ

福島の三春で僧侶としてお暮らしの芥川賞作家・玄侑宗久さんをご存知でしょうか? 春頃に出版された雑誌のインタビュー記事を読みました。テーマは「ゆらぐ力で無常を生きる」というもの。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。」

とはかの有名な鴨長明の「方丈記」の冒頭ですが、それを引用されて事が起こったとき、人はゆらぐ存在だと言うことを仰っておられます。
「アイデンティティー」という言葉がありますが、これは「確たる自分」と言う意味であり、人はこれを求めているところがあると。でも、もともと日本人は、何か事が起これば、その事との関係がうまくいくように「仕合わせる」存在であり、加えて「私」についても常に無常の変化をする存在と考えてきたと。つまり、自分自身の在り方もまた、常に変わっていい、確たるものでなくていいというのです。人は確たるものではなく、むしろ起こった事柄に対してゆらぐ存在であるというのが、日本人の考え方であり、禅ではそのゆらぎこそを「風流」と呼ぶのだそうです。

「ゆらぐ」というのは、事が起こったときに、毎回新鮮な気持ちでそれに対応しようという姿勢で、その人がどのようにゆらぐか、「ゆらぎっぷり」が人柄を見る大きな観点のひとつなのだと。

震災、原発事故以来、福島の方々はもちろん、日本全国の人々が不安に感じている、そうした新たな出来事に対して、ゆらいでいいのだと。むしろゆらいでいるしかない。ゆらいでいるうちに重心が定ってくるはずだと。

ゆらぎながら暗中模索で、しかし決然と進むしかないと最後に仰っておられます。

テレビでの語り口もこのインタビューの記事もとても温かいお人柄を感じさせる方で本を読んだ事はなかったのですが、作家としての玄侑さんにも興味を持ちました。

大地が揺らぐ国に暮らす私たちの宿命とその生き方を学ばせていただきました。


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ディドロー効果

ディドロー効果という言葉を知っていますか?

18世紀の哲学者ドゥニ・ディドローの経験に基づいたものです。
ディドローはある時、美しい深紅の部屋着をもらいましたが、しばらくすると、彼は、この美しい部屋着を着ると自分の周りの者が古びていて合わない事に気付きました。

部屋着が部屋の調度品に比べて優雅すぎたからです。そこで、かれは、部屋のインテリアを部屋着に合わせて優雅なものに全て買い替えました。そしてエレガントに変わった部屋に座った時、居心地の悪さを感じてすべてを変えてしまったことに後悔を感じたと言うお話しです。

つまり、次々と手に入れることに、どうして歯止めがかからないのかがはっきりわかるこのお話し、どう思いますか?

私たちは、この何十年かの生活は、まさにこのディドロー効果によるものではという事を心療内科のドクターが言っています。

欲しいものをすべてと言ってもいいくらい手に入れた現在、私は居心地がいいのでしょうか?

たとえとして、このドクターが仰っています。ブランドのバックを一つだけ買う。それで満足だったはずなのに、今までの洋服にそのバックは似合わないと、次に洋服、アクセサリーと欲望は留まるところを知りません。

つい背伸びして分不相応なものを欲しくなる。このディドロー効果が消費拡大に貢献したわけです。

なんでもフランス人は、宝くじに当たっても三ツ星レストランには行かない。家族全員でふだん行きつけの店でぜいたくなメニューを選ぶのだそうです。

ここいらで、自分にとって本当に居心地の良い暮らしとはなんなのか、考えてみる必要があるようですね。

ものを買うという行為は、単に「買う」と言うことではなく、自分の人生の縮図だとこのドクターは最後に言っています。



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形成

今年の春に高校を卒業した息子の学校の父母会(去年のこと)で担任の先生が、その先生のお父様がお書きになった「思索の手仕事」という文章を配付して下さいました。

大工さんや、料理人の手仕事をする「手」を例に書かれたものですが、その中に「『手仕事』によって物を作るということは、作る人間をも作り、形成するということになるのである。」という一文があり、ハッとしたのです。

セラピストもそうなのではないかと。。。セラピストは現実に手仕事をするわけではありませんが、人を癒すという仕事の中で、それをするセラピスト自身が癒され作られている。セラピストはみなさん、セラピーの中で癒されるとよく言いますが、それだけでなく、人間としてより良く形成されていくのではないかと思ったのです。

もし、形成されていないとすれば、それは、やり方が間違っているか、驕りや傲慢な思いがあるからなんでしょう。

また、その文章の中で、「何かあるものと一緒になって仕事をする。例えば、木や土や魚と一緒になってーいわば友だちのようになってー仕事をする。人間が自分の主観的な我意を押し出して、木や土や魚に逆らってーそれに対して対立してー造り出した単なる造りものではないということになります。」

と、あります。私たちの仕事も一人でできるものではありません。クライアントさんと一緒になって、セラピストの思いだけでするのではなく、一緒になってする仕事です。

また、そのものと一緒になって仕事をするということは、子どもの「遊戯」と同じで「純粋活動」と呼ばれ、理由や目的から自由であるということ。

何かと一緒に仕事をするということは、その仕事をすると言う以外の理由や目的を持っておらず、そこには損得や利害を超越した物となります。なので、仕事をするという行為の内から、ここはこうした方が良いとか、そこはそうした方が良いとか、直観がその都度涌いてくるのだそうです。

それを「行為的直観」と呼ぶのだそうです。

「何故なしに働く」今の私たちに一番足りないものだと思いました。

現在も未来もホメオパスとして生きていくなら、このことを絶対に忘れてはいけないと思ったのです。


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一つの道具

今年に入ってからの度重なる手術の影響か、採血や注射などの際に使うアルコール綿に皮膚がかぶれてしまい、「アルコール綿禁止」になってしまいました。

今までの一度もかぶれたことなんてなかったのに。。。です。


やはり、病院にいると薬や麻酔を拒否することはできません。レメディーももちろん併用していますが、特に大きな症状も出ていなかったので、気にしていなかったのが、今回はいろいろ細かいことですが、それまでとは違ったいわゆる副作用的な物に悩まされています。


自分が意識している以上に身体は正直なのでしょう、「もう、やめて〜」と悲鳴をあげていたに違いありません。


手術後は元気で、「インドア派なのに意外に体力があるのね」と言われます。麻酔からの覚醒後の状態は今回も問題なかったです。

それらは、やはり日頃のホメオパシーを使った生活が生きているのだと自負しています。


現代医療を全て否定するような態度ではなく、折り合いをつけながら、上手に他の自然療法と呼ばれるようなものを組み合わせて行くことが肝心だと思います。

どれも、一つで完全な道具ではなく、補完し合って人を助けて行くのが医療のあるべき姿ではないかと、改めて思う入院生活です。


稼ぐこと

今、経営に関する本を読んでいます。

別に起業しようとか、経営そのものをしようとかいうことではないのですが、実社会で誰かの下で働く人間にとってもとても有益な内容の本です。

かつて、「金持ち父さん、貧乏父さん」や「ユダヤ人大富豪の教え」と言った本がもてはやされたことがありました。
私は興味がなかったのでブログでも多くの方が取り上げていらっしゃる中読まないでいました。

今読んでいる本にこの二つの本のことが少し書いてあります。著者は会計士の方で会計事務所をしていらっしゃるのですが、この二つの本を当時読まれたそうです。そして、感想は「これを読んで金持ちになる人はほとんどいない。」と言うものだったそうです。

本当に金持ちになるのはこの本の作者だけと皮肉ってもいます。やはり読む必要のない本だったのだと思いました。税制などが日本とアメリカでは違うからこのアメリカ流のやり方をそのまま真似しても成功する人はいないだろうということです。

不動産で儲けて楽をするのではなく、一生懸命働いてそのお金を社会に還元する方が日本人らしくて良いと言うことでした。それがバブル前の日本人の普通の姿でしたね。

昨晩から始まった月9のドラマでも、500円稼ぐことがどれほど大変かとキムタクがカッコ良く演じていました。昨日の日銀の発表でも、景気低迷が著しいとのこと、こんなときこそ、地道にコツコツと稼ぐ以外に人が幸せになる道はないのだなあと思います。

作者は、「お金は一番ではないけれど、2番以下にしてはならない」とも言っています。お金を稼ぐことは大事、稼ぎ方と使い方に品性が問われるのだと思います。



「健康」って。。。

病院食


ある日の病院食です。
当然のことながら、病院では朝昼晩と三食、時間もきっちり出ます。
今は、一日2食、1食なんて方が多いと聞きます。

2食が健康に良いとか、1食がいいとか、やはり3食だとか説もバラバラ。
どれが本当かはよくわかりませんが、昔と違い飽食なのは間違いなく、食事の回数よりもその量と質の方が問題なのではないかと思ったりもします。

必要なカロリーも年齢や職業に寄っても変わって来ます。
また、マクロビオティックが良いと言う方もいれば、健康で90歳代でも現役で働いている方の中には、案外毎日お肉を召し上がっている方も多く、どれが正しいのかはわかりません。

結局、どれもが正しくて、要は自分の体質や環境にどれが合っているのかということなんでしょうね。

「健康に◯◯が良い」と言う何かの説をとかく人は他人に押し付けがちですが、価値観も考え方も人それぞれ。

また、情報が溢れる中で自分で取捨選択することが大切な世の中、思考力と判断力が問われる時代でもあります。


「健康」は生きるための目的ではなく、人生のある一面の状態を顕しているに過ぎません。
でも、今の時代、そもそも健康の定義付けも難しくなっています。なにをか健康といわんや。。。

そんなことを考える入院生活です。


愛されていること

Lilly & Luna



今年の四月にシドニーで飼っていた二匹の猫が長い旅をして日本までやってきました。

「老後は、日本で最後まで面倒看るよ。」と話しかけていますが、わかっているのかどうか?

左の猫がLilly、右の猫がLuna。

Lillyは12月に15歳になります。人間で言えばかなりの高齢。この種類は、平均寿命が18年と長いらしいですが、来た頃はぼんやりしていて大丈夫かなと思いましたが、最近は若返ったのか元気が出て来ました。

赤帽さんに連れられて空港から我が家に到着して、最初の1週間は、体調が優れなかったようですが、半年経ってすっかり落ち着いています。ここが日本だとはわからないでしょうけれど。(笑)

二匹の猫は、どちらがより家族から愛されているか主導権争いを繰り返していて見ていると飽きません。血は繋がっていないけれど、お姉さんになるLillyに妹分であるLunaはやはり気を遣っているのが見て取れます。

愛されていることを実感していると目つきが違います。命あるものは、全て同じだなと改めて思わされます。


早く退院してこの子たちの元へ戻らなければ。。。ϡ


橋


これは、病院の病室や談話室から見える橋です。

リリー・フランキー氏がその著作「東京タワー」の中で「東京タワーを横にしたような橋」と表現したものです。
何年も前にこの本を買いながら読まずにいて、今回最初の入院(4月)に持ちこみ、読んでみたら、この辺りが舞台であることがわかり、親近感を覚えました。

毎日この話しを眺めていますが、季節や天気で同じように見える日はありません。この写真は、病院からではなく、湾を横切る渡し船の上から撮影したものなので、病院からはまたちょっと違った風景になります。


完成したのは丁度50年前、私と同い年の橋です。当時は東洋一の吊り橋だったそうで、赤いペンキは年中塗り直され維持されています。

かなり交通渋滞が激しく、先月、海底トンネルも開通したので、橋を通らなくなった車も増えたかもしれません。

橋の上からは、遠く巌流島(宮本武蔵と佐々木小次郎の対決で有名な)も見えますし、工業地帯なので風車が美しく並んでいたりする光景も目にすることができます。

入院患者に癒しをもたらしてくれる「橋」、下界と病院を繋ぐ「橋」でもあります。


今後の活動

これからの活動予定についてお知らせさせていただきます。


年明けからは、東京と福岡を中心に活動していく予定です。
コンサルテーションの料金なども、今年の始めより改訂しています。詳細は、ロータスホメオパシーセンターのHP
をご覧ください。

福岡でも、セルフケアのコースやワンコインセミナーも企画して行きたいと思っております。ご興味のある方はお気軽にお声をお掛けくださいね。

また、来年の4月からは、福岡でのスクールも始まる予定です。こちらについても詳細は、順次発表させて頂きますのでお待ちください。




再開

長らくこのブログをお休みしておりました。

今年の4月から入退院を繰り返し、整形の手術をしております。

現在も病院からこのブログを発信しています。先週、手術が終わり、今はリハビリに励んでいます。


病院は、4人部屋ですが、整形外科の疾患の病棟なので似たような病名の方が多いのですが、いろいろな方にお会いします。


経歴も環境もさまざまな人生に触れ、健康だったらお会いすることのなかった方々との接点は実に学ぶことが多いと驚かされます。


ホメオパスと言うのは、本来「人をみる」のが仕事、ついつい人間観察を勝手にしています。
看護士さん、ドクター、理学療法士さんなど、医療スタッフともすっかり顔馴染みになり、その方その方の個性を発揮されるお仕事振りに感謝しつつ、観察もついしてしまう職業的性はどうしようもないようです(苦笑)

そんな訳で今年に入ってからホメオパスとしてのお仕事は殆どしていない状態ですが、2013年の年明けからは本格的に復帰する予定です。

この一年間の療養生活で「健康とは?」「病気とは?」「医療とは?」など考えさせられることばかり、自分自身、現代医療とホメオパシーを併用しつつ、実験しつつ、まさに試行錯誤の日々でした。

その経験を来年からの仕事に活かし、シェアして行くのが責務だと思っています。

しばらく更新していなかったブログですが、病院での雑感を含めてまた少しずつ更新して行くつもりです。

また、よろしくお願いいたします。


プロフィール

lotushomeopathy

Author:lotushomeopathy
ロータスホメオパシーセンターブログへようこそ!
ホメオパシーに興味のある方もない方も、毎日の暮らしを
楽しむ術を一緒に考えませんか?

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