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ルーマニアのホームレスの子供たち

連日、テレビの話題で恐縮ですが、昨日偶然見たのが「Children Underground」と言うプログラムです。

これはSBSと言うテレビ局で放送されました。このSBSは移民の多いオーストラリアならではの放送局で、海外の優れた映画やドラマ、ドキュメンタリーをメインに朝は各国のニュース番組も流されます。

NHKの夜の7時のニュースもここで早朝の5時半から毎日放映されます。

この「Children Underground」は、Childrenhope International」と言うアメリカ?の組織が取材して製作したものでした。

テーマはルーマニアのホームレスの子供たち。

子供たちも福祉事務所の人たちもしゃべるのはもちろんルーマニア語なので、すべて英語の字幕スーパーが画面に出ます。

このお陰で話の内容が良く分かりました。さもないと、中途半端な情報で終ったことでしょう。(恥...)

ルーマニアの首都、ブカレストの大きな地下鉄の駅の構内に住むホームレスの子供たち。小さい子は8歳から10歳くらい、大きな子で15,6歳?

その中の5人に焦点が当てられ、長時間、取材したようです。

一人の大きな子供(女子)は孤児院育ちでそこを飛び出し、他の子供たちは家族が故郷にいるのに家を飛び出しています。

その背景には貧困、父親のアル中、家族の不和などがあります。

福祉事務所の人と故郷に帰っても絶対に親と会おうとしない子供、訪ねていっても継父に歓迎されず、暗に拒否される子供たち。決して後を追いかけない親たち。

一組は姉と弟の兄弟でした。

地下道にダンボールを引いて寝る兄弟、古着のオーバーを弟にかけてあげる姉、他の同じような子供たちにいじめられて泣く弟をかばう姉。

福祉団体などに何度か救済されても、結局はまた、地下道に戻っていく子供たち。

番組では、一切の解説はなく、ただただ、子供たちの日常が流されます。

物乞いをして得たお金を親分肌の大きな子供に取り上げられたり、シンナーを買いに行かされたり...

ここにいるほとんどの子供たちがシンナーを吸っていてそれが大きな問題となっているようでした。

番組の最後、1年後の映像が流れます。

政府が地下道を一掃し取り壊しをしたためホームレスの子供たちは散り散りとなったのです。

姉弟のうち、弟は養育施設へ、姉は、母親と継父の元に戻っていました。これは行政が両親を「児童遺棄」で訴えると脅したためです。

しかし、彼女の表情が全く違うのに家族一同驚きました。
地下道時代には一度も笑顔を見せませんでしたが、ここではよく笑っていました。

また、シンナーのせいか、発達遅滞を思わせる表情をしていましたが、今度はそんな風は微塵もありませんでした。

施設にいる弟は栄養が行き届いたのか太って快活に自転車を乗り回していました。

ある子供は、ホームレスの大人の女性で赤ちゃんを抱えた人と共に暮らしていました。

批評や解説が一切なく、淡々と流れる映像に家族全員ただただ見入っていました。

Anaと呼ばれた姉が実家で見せる笑顔がとても印象的ですべてを物語っているようでした。

日本でも是非放映されるとよいのにと思った次第です。


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